ブリッジ治療について|メリット・デメリット・治療の流れ

ブリッジ治療について 口腔機能の低下について

ブリッジ治療とは、 歯を失ってしまった部位の咀嚼機能を回復させる方法の一つです。

歯を失ってしまった部位の両隣の歯を支台として、橋(ブリッジ)を架けるような構造物を製作・装着することで失った噛み合わせを補うことが出来ます。

ブリッジ治療のメリット

噛めるようになるまでが早い

ブリッジ治療はインプラントに比べて噛めるようになるまでの期間が短くて済みます。

天然歯と同じくらい噛める

入れ歯は天然の歯と比べると咀嚼能力が劣りますが、ブリッジ治療は天然の歯に近い状態まで咀嚼能力を回復させることができます。

入れ歯のように着脱する面倒がない

入れ歯は毎日取り外してお手入れをする必要がありますが、ブリッジは着脱してお手入れをする面倒がありません。

保険診療でも可能

インプラントは完全に保険外診療となりますが、ブリッジ治療は保険の範囲内でも行うことが可能です。

ただし、保険診療では使用できる材料に制限があり、「歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金」を使った治療となります。

金属アレルギーの心配のないジルコニアなどのセラミック材料を使用する場合は、保険適応外の治療となります。

ブリッジ治療のデメリット

隣の歯を削らなければならない。

ブリッジ治療を行う場合、支台にする歯は健康な歯でも削らないといけません。

また、土台となる歯が傾いてるなどの理由で削る量が多くなる場合はしみる症状などが出る場合があります。

しみる症状が治まらない場合は神経をとるために根管治療が必要となる場合もあります。

根管治療についてはこちらで詳しく解説しています。

歯の欠損が多い場合は適応できない

ブリッジは残っている歯を支台とするため、歯の欠損が多い場合は治療を行うことができません。

また、連続欠損は原則的に2歯までしか認められません。

中切歯・側切歯のみが例外的に連続4本欠損まで認められます。

ブリッジ治療の流れ

歯を抜いた場合は、歯肉が治るまで待つ。

重度の虫歯や歯周病などで歯を抜いた場合は、歯を抜いた部分の歯肉が治癒するまで待つ必要性があります。

歯肉が綺麗に治るまで、大体1〜2ヶ月程度の期間が必要です。

歯を削る

ブリッジの土台を削る

歯肉が綺麗に治ったのを確認したのち、支台となる歯を削って形を整えます。

この際、神経がある歯を削る場合は麻酔をする必要があります。

神経がない歯は滲みることがないため、麻酔をする必要はありません。

型取をする

粘土の様な材料で上下の歯型を取ります。

出来上がったブリッジを装着する

模型上で製作したブリッジを調整して口の中に装着します。

ブリッジ治療後の注意点

ブリッジ治療後の注意点として、連結部分が清掃不良になりやすい点が挙げられます。

このため、定期的なケアが重要となります。

定期的なケアを受けるのであれば、かかりつけ機能強化型歯科医院がおすすめです。

参考文献

歯の欠損の補綴歯科診療ガイドライン2008

この記事を書いた人
八島 愛富

八島歯科クリニック 院長

歯科医師
広島県歯科医師会・会員
広島市介護認定審査委員経験者(1999年~2003年在籍)
臨床研修指導歯科医
広島デンタルアカデミー専門学校 講師
ケアマネージャー資格保持者
広島県がん診療連携登録歯科医

口腔機能の低下について