令和8年度診療報酬改定でCAD/CAM冠の咬合支持の要件が撤廃し、適応拡大します

令和8年度診療報酬によるCAD/CAM冠の適応拡大

2024年3月5日、厚生労働省より令和8年度診療報酬改定の説明資料が公開されました。

これによると、2026年6月から、保険の白い被せ物(CAD/CAM冠)の活用が更に進むように要件が緩和されます。

咬合支持の要件が撤廃され、すべての大臼歯に適応拡大されます。

また後続永久歯が先天的に欠如している乳歯に関しても、適応出来るようになります。

令和8年度診療報酬改定によるCAD/CAM冠の適応拡大について
引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001667248.pdf
後続永久歯の無い乳歯へのCAD/CAM冠の適応拡大

【CAD/CAM冠】
[算定要件(抜粋)]
以下のいずれかに該当する場合に算定する。
イ 前歯又は小臼歯に使用する場合
ロ 大臼歯にCAD/CAM冠用材料(Ⅲ)又は
CAD/CAM冠用材料(Ⅴ)を使用する場合
(削除)
(削除)
ハ 後継永久歯が先天的に欠如している乳歯に使
用する場合
ニ (削除)
【CAD/CAMインレー(1歯につき)】 770点
※咬合支持要件:CAD/CAM冠と同様の見直しを行う。

引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001666322.pdf

この診療報酬改定により、以下の場合にもハイブリッドレジン製のCAD/CAM冠が使用できるようになります。

  • 咬合支持がない場合の大臼歯
  • 第3大臼歯(親知らず)
  • 後継永久歯が先天的に欠如している乳歯に使用する場合

過去に中医協の議論で「大臼歯のCAD/CAM冠装着歯の予後に、装着部位による統計学的な有意差は認められない。」というデータを出しており、今回それが認められて診療報酬が改定されたようです。

大臼歯CAD/CAM冠装着後の予後のグラフ
引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001178971.pdf
この記事を書いた人
八島 愛富

八島歯科クリニック 院長

歯科医師
広島県歯科医師会・会員
広島市介護認定審査委員経験者(1999年~2003年在籍)
臨床研修指導歯科医
広島デンタルアカデミー専門学校 講師
ケアマネージャー資格保持者
広島県がん診療連携登録歯科医

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