あなたは大丈夫? 骨が溶ける病気 歯周病

歯周病 歯周病について

歯周病は、一言で言うと「骨の病気」です。

歯は骨に支えられていますが、歯周病になるとその支えている骨が溶けていきます。

歯周病が進行すると、最終的に歯がぐらぐらになって抜けてしまいます。

歯周病は、歯を失う原因1位

歯周病は歯を失う原因の1位です。

歯周病は30~50歳代の8割、60歳以上の9割が罹患しているといわれています。

歯を失うと、物を食べにくくなったりいろいろな不都合が生じます。

歯を失うと、要介護にもつながる

歯を失うと、物をよく噛めなくなります。

よく噛めなくなると硬いものが食べにくくなり、食事が柔らかい物に偏ってきます。

その結果、お肉などのたんぱく質の摂取量が少なくなり、糖分や脂質摂取量が多くなるため、全身の筋力の低下が引き起こされます。

そういった状態が続くと、最終的には要介護状態につながります。

こういった悪い連鎖を起こさないためには、軽度の内から歯周病治療をしっかり行って、ご自身の歯を失わないようにする必要があります。

歯周病セルフチェック

以下のような症状がある場合、歯周病の可能性があります。

思いあたる症状をチェックしてみましょう。


朝起きたとき、口の中がネバネバする。
ブラッシング時に出血する。
口臭が気になる。
歯肉がむずがゆい、痛い。
歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
かたい物が噛みにくい。
歯が長くなったような気がする。
前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。


※上記の項目3つあてはまる
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
※上記の項目6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。

日本臨床歯周病学会 歯周病とは?

歯周病の重症度分類

歯周病は骨の溶け方によって重症度が分類されます。

軽度歯周炎

軽度歯周炎とは、骨の吸収が歯根の長さの1/3以下の状態の歯周病です。

この段階であれば、歯茎の中の汚れを除去して、しっかりとセルフケアを行えるようになればそれだけで改善が見込めます。

中等度歯周炎

中等度歯周炎とは、骨の吸収が歯根の長さの1/3~1/2程度進行した状態の歯周病です。

基本的には痛みや腫れなどの自覚症状はありません。ただし、全身の免疫力が弱まった時などに、歯茎の違和感や痛み等の自覚症状が出現することがあります。

重度歯周炎

重度歯周病とは、骨の吸収が歯根の長さの1/2を超える状態の歯周病のことです。

重度歯周病まで進行すると、歯がぐらぐらする等の自覚症状が出てくるようになります。

歯のぐらぐらが進行すると、食事で物をかむ力でも痛みなどの症状が出てきます。

歯周病の治療

歯の周囲の病原菌の除去

歯周病の原因は、歯周病菌です。歯の周りについた歯周病菌と細菌性毒素の除去が、最初に行う治療となります。

動揺している歯の固定(※必要な場合のみ)

歯のぐらぐらが進行すると、食事で物をかむ力でも痛みなどの症状が出てきます。

そのような場合は、両隣の歯を利用して動揺しないように固定を行います。

歯周外科処置(※必要な場合のみ)

歯石が歯周ポケットの深いところに入り込んでいる場合には、通常の方法では奥の方まで器具が入らないので歯石を取りきることが出来ません。

そのような場合は、歯周外科処置で歯根の表面が目視で確認できる状態にして、取り残しがないようしっかり確認しながら病原菌の除去を行います。

まとめ

歯周病は歯がなくなる原因の1位です

歯を失うと、物を食べにくくなったりいろいろな不都合が生じます。

よく噛めなくなると硬いものが食べにくくなり、食事が柔らかい物に偏ってきます。

そういった状態が続くと、最終的には要介護状態につながります。

軽度の内から歯周病治療をしっかり行って、ご自身の歯を失わないようにしましょう。

参考資料

歯周病とは? – 日本臨床歯周病学会

歯周病Q&A – 日本歯周病学会

この記事を書いた人
八島 愛富

八島歯科クリニック 院長

歯科医師
広島県歯科医師会・会員
広島市介護認定審査委員経験者(1999年~2003年在籍)
臨床研修指導歯科医
広島デンタルアカデミー専門学校 講師
ケアマネージャー資格保持者
広島県がん診療連携登録歯科医

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