2025年11月20日、厚生労働省の中央社会保険医療協議会より、令和7年度第1回 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会 議事次第が公開されました。
この中で、学会等から提案のあった新規医療技術に関する資料が公開されました。その中には、CAD/CAMブリッジやチタン・ブリッジ等に関するものもありました。
以前、将来的に、CAD/CAMブリッジが保険収載されるかも?という記事を作りましたが、中医協からの資料が出てきたので、再度考察をしていきたいと思います。
CAD/CAMブリッジに関する資料
令和7年度第1回 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会 議事次第にて、CAD/CAMブリッジ関連として以下のような資料が公開されました。
- 二層構造のCAD/CAMブリッジ
- 一体型のCAD/CAMブリッジ
これらについて詳しく見ていきたいと思います。
二層構造のCAD/CAMブリッジについて

二層構造のファイバー強化型CAD/CAMブリッジとしては、株式会社松風のトリニアを使用したものが掲載されていました。
トリニアはファイバーフレーム用ブロックで、二層構造による CAD/CAMブリッジのフレームに用いる材料です。
公開された資料では、フレームに被せる外冠部分の製作は、CAD/CAM法と築盛法の両方に対応する形になるようです。
一体型CAD/CAMブリッジについて

一体型CAD/CAMブリッジ(ファイバー補強有り)としては、YAMAKIN株式会社のKZR-CAD ファイバーブロック シンボーを使用したものが提案されていました。
一体型CAD/CAMブリッジの場合は、CAD/CAMでブロックから削り出し後、研磨すれば完成です。製作の簡便さでは二層構造のCAD/CAMブリッジよりもシンプルで優れています。
こちらの資料では、対象疾患として「上下第2小臼歯の中間1歯欠損の3歯ブリッジ」との記載があります。この為、第1大臼歯欠損への適応は今回は無さそうです。
一体型CAD/CAMブリッジ(ファイバー補強無し)に関しては、今回公開された資料にはありませんでした。
チタン・ブリッジに関する資料
CAD/CAMではありませんが、「チタンおよびチタン合金によるブリッジ補綴」という医療技術提案の資料もありました。

CAD/CAMではなく、鋳造で製作するチタン・ブリッジの医療技術提案です。
現在、歯科用貴金属素材の値段が高騰しており、その対策も兼ねているのだと思います。
金銀パラジウム合金はここ十数年価格上昇が続いており、2010年4月1日に619円/gだったものが2025年12月には3,802円/gと、15年で6倍以上の価格上昇となっています。

将来的にはCAD/CAMによるチタン・ブリッジも保険収載されるかも
今回公表された資料の中に、単冠のチタン冠をCAD/CAMでも作れるようにしようという医療技術提案資料もありました。
このため、とりあえずは鋳造でチタン・ブリッジを保険収載し、後からCAD/CAMでのチタン・ブリッジの製造も認可していく可能性があります。

現在、保険治療のチタン冠は鋳造のみですが、業務効率化や品質安定性の向上のためにCAD/CAMでの製作も認めていこうという提案のようです。
チタン冠は2020年6月1日より保険適用となりましたが、専用の鋳造機が必要なため、対応している歯科技工所は極めて少ないです。CAD/CAMでの製作を認めれば参入障壁が小さくなります。
CAD/CAM用のチタン材料は既に薬機法の認可を通ったものがいくつか販売されており、材料供給も問題ないことから、保険収載されればチタン冠が普及していくかもしれません。





