入れ歯の清掃について

入れ歯の清掃について

入れ歯の清掃の必要性

入れ歯は毎日お口の中に入れて使用する道具です。

このため、使用に伴って表面に食べかすや歯垢が付いて汚れていきます。

汚れをそのままにすると病気やトラブルの原因となります。

入れ歯で快適に過ごすためには、毎日のお手入れで清潔にしておくことが大切です。

入れ歯のお手入れが不十分の場合に起こるトラブル

入れ歯のお手入れ歯不十分な場合、以下のような問題が生じます。

  • 口臭が発生しやすくなる。
  • 口内炎の原因になる。
  • カンジダ菌(カビの一種)が繁殖して義歯性カンジダ症を引き起こす。
  • 入れ歯に色素や歯石が沈着しやすくなる。
  • 部分入れ歯の場合、バネがかかっている歯が、虫歯や歯周病になりやすくなる。

これらのトラブルを防ぐためにも、定期的に入れ歯とお口のお手入れを行うことが大切です。

入れ歯の清掃の基本原則

入れ歯の清掃は、義歯用ブラシによる機械的清掃と、義歯洗浄剤による化学的洗浄の2つを組み合わせて行います。

このうち、最も重要なのは義歯用ブラシによる機械的清掃です。

化学的清掃は機械的清掃による清掃不良を補うものと位置付けられています。

義歯洗浄剤使用のポイント

義歯洗浄剤につける前に義歯用ブラシで取れる汚れはしっかり落とす 。

義歯洗浄剤で落とせるのは、洗浄液と接する表面の汚れだけです。

従って、義歯用ブラシで簡単に落ちる汚れは前もって除去しておく必要があります。

熱湯は使用しない

50℃以上の水温を使用すると、義歯材料の劣化や変形などが生じる危険性があります。

このため、熱湯は使用しないよう注意する必要があります。

水量を守る

義歯洗浄剤の効果を発揮させるためには、成分の濃度が適切であることも大事です。

従って、濃度が変わらないように水量は使用方法通りに守る必要があります。

洗浄時間を守る

洗浄力が発揮されるには一定の時間がかかるため、洗浄時間が短すぎると汚れは除去できません。

逆に長時間浸漬し続けると材料への負担が大きくなります。

このため、使用方法通りの適切な時間を守って浸漬する必要があります。

表面に傷をつけないよう注意し、しっかりすすぐ

丁寧にすすぐ事で、義歯表面の汚れを確実に除去することができます。

すすぎが不十分であると、義歯材料への負担、再汚染の恐れがあります。

入れ歯のまわりのお手入れも重要

入れ歯のバネをかける歯や入れ歯と接している歯の面は汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になる恐れがあります。

そのため、入れ歯の周りの歯も丁寧に磨いて清掃をすることも、入れ歯を長く使う上で重要です。

まとめ

入れ歯は毎日お口の中に入れて使用する道具です。

このため、使用に伴って表面に食べかすや歯垢が付いて汚れていきます。

清掃が不十分だと義歯性カンジダ症などの病気の原因となります。

これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯と口のお手入れを行うことが大切です。

参考文献

入れ歯(義歯)のケア方法 |歯と口の健康研究室|ライオン歯科衛生研究所

この記事を書いた人
八島 愛富

八島歯科クリニック 院長

歯科医師
広島県歯科医師会・会員
広島市介護認定審査委員経験者(1999年~2003年在籍)
臨床研修指導歯科医
広島デンタルアカデミー専門学校 講師
ケアマネージャー資格保持者
広島県がん診療連携登録歯科医

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