子供の虫歯予防のために、お母さんが知っておくべき3つのこと

子供の虫歯 虫歯について

虫歯は細菌感染が原因

虫歯は虫歯菌(ミュータンスレンサ球菌)によって引き起こされる

口の中には悪玉菌と善玉菌を合わせて300~400種類の細菌が住みついているといわれていますが、その割合は人によって異なります。
虫歯菌の占める割合が多い人は虫歯になりやすく、逆に虫歯菌の割合が少ない人は虫歯になりにくいといわれています。
虫歯菌は砂糖を分解して食料とし、酸を産生することで歯の表面を溶かしていきます。

むしば菌は垂直感染(母子感染)

生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯の原因になるミュータンス菌は存在しません。
虫歯菌は唾液を介して、触れ合う機会の最も多いお母さんからお子さんに感染します。
これを垂直感染(母子感染)といいます。

お母さんが虫歯の場合、こどもの虫歯リスクが高くなる

虫歯の歯があると増殖した虫歯菌がお口の中に広がるので、唾液中の虫歯菌の数が増加します。
このため虫歯の治療をしっかりすることが重要となります。
虫歯があるお母さんの子供は虫歯になるリスクが高く、お母さんが虫歯を治療することで子供のう蝕リスクが減少することが複数の研究により示されています。

1歳半~3歳は虫歯菌に感染しやすく要注意

虫歯菌に感染しやすいのは1歳半~3歳くらいまでの間です。
この期間に虫歯菌に感染してしまうと、将来、虫歯になる可能性が高くなります。
この期間を”感染の窓”といい、この時期になるべく虫歯菌の感染を防ぐことが、将来虫歯にならないようにするために重要となります。

この時期は、ちょうど乳臼歯が生えだしてから生え揃うまでの期間に相当し、
この時期に家族ぐるみで口腔ケアを注意し、感染時期を遅延させることでう蝕リスクが減少することが複数の研究により示されています。

虫歯予防の為に

お母さんのお口の中の虫歯菌の量を減らす

虫歯の歯があると増殖した虫歯菌がお口の中に広がるので、唾液中の虫歯菌の数が増加します。
このため虫歯の治療をしっかりすることが重要となります。
もちろん日々の口腔ケアも口腔内の細菌の数を減らすうえで効果的です。

大人と子供でコップやお皿を分ける

同じコップやお皿を使うと、それを介して虫歯菌がお子さんに感染する危険性があります。

また、自分が口を付けたスプーンで子供にご飯をあげてしまうのも、虫歯菌が感染する原因となります。

大人と子供でコップやお皿を分けることで、虫歯菌が感染するリスクを減らすことが出来ます。

フッ素の利用

フッ素は現在最も虫歯抑制効果が高いことが科学的に立証されている虫歯予防処置です。

フッ素には虫歯菌の働きを抑制する効果もあり、虫歯菌の増殖を抑制してくれます。

フッ素による虫歯予防に関しては、こちらで詳しく解説しています。

フッ素による虫歯予防について
フッ素は現在最も虫歯抑制効果が高いことが科学的に立証されている虫歯予防処置です。フッ素には20~40%の虫歯抑制効果があるとされており、歯科医院で行う高濃度のフッ素塗布と家庭で行う低濃度のフッ素塗布を組合わせることでより高い効果が期待できます。

万が一、虫歯が出来たら早めに歯医者さんへ

進行性の虫歯の歯が1本でもあると、増殖した虫歯菌がお口の中に広がるので、他の歯も虫歯になるリスクが高まります。

そのような場合は虫歯の治療をしたり、サホライドと呼ばれる虫歯の進行抑制薬を塗布することで虫歯のリスクを減らす必要があります。

まとめ

虫歯は虫歯菌(ミュータンスレンサ球菌)によって引き起こされる病気です。

このため、お口の中の虫歯菌が少なければ虫歯のリスクが低くなります。

虫歯菌に感染しやすいのは1歳半~3歳くらいまでの間です。

この期間を”感染の窓”といい、この時期になるべく虫歯菌の感染を防ぐことが、将来虫歯にならないようにするために重要となります。

この記事を書いた人
八島 愛富

八島歯科クリニック 院長

歯科医師
広島県歯科医師会・会員
広島市介護認定審査委員経験者(1999年~2003年在籍)
臨床研修指導歯科医
広島デンタルアカデミー専門学校 講師
ケアマネージャー資格保持者
広島県がん診療連携登録歯科医

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